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またまた続きです。



※※※


「手っ取り早いのは『怒』か…。」

椅子に深く腰掛けた状態で腕組みをするシエル
真剣に考えている内容とは「如何にして執事の感情を剥き出しにするか」であった
「猫を飼ってもいい」と言えば「楽」は刺激されるだろうか?
しかしそれを許してしまえば猫アレルギーである自分の身体がもたない

やはりここは我儘を言いまくって…と思うが
普段執事に命令している事を思い出すと
今まで以上に我儘を言う理由が見つからない

「…あいつ、本当はめちゃくちゃ気が長いんじゃないか…?。」

半ば諦めに近い溜息を吐きながら一人ごちる
ふ、と席を立つと目についたのは―――洋酒
ティーワゴンの上にある部屋に常備されたものだった

お腹も空いていたが、喉も渇いた
普段執事が甘味を加える為に入れているものだったが
多少多く飲んでも害はないだろう
そう考えると栓を開け、躊躇い無く口を付けて飲んだ

「―――ッ!?。けほ…っ!。」

―――喉が痛い、焼ける!
いつも飲んでいるものでは無いくらいの刺激が襲った
喉を押さえるも眩暈が襲い、身体が燃えるように熱くなってくる
は…と熱い息を吐くがその呼吸を吸い込むだけで酔ってきそうだ
唯一良い事と言えば、まるで麻薬のように足の痛みが和らいだ事か

その場に居てもたっても居られなくなり
よろめきながら立ち上がると窓を勢い良く解放した
途端に粉雪が部屋に舞い降り氷点下の冷気が身体を包み込む

満月はそんな自分の姿を嘲笑うように見下していた
―――が、しかし不幸は続く

「…ぁ!。」

窓を開けた時に指が引っ掛かってしまい親指に認めていた指輪を
屋根に降り積もった雪の上に落としてしまった
重みで雪に沈み、その姿はあっさり見えなくなる
身を乗り出して手を伸ばすと

「―――っ!?。」

身体がズル、と窓から滑り落ちる
地面に叩き付けられる恐怖が頭を過ぎり
流石に表情を強張らせた

「…ッせ、セバス……チャン………ッ!。」

※※※
 

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