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続きです。


※※※

「 ――――痛――――――ッッッッ!!!。」

午後の物憂げな空気を切り裂かんばかりの屋敷中に轟く絶叫に
セバスチャンは思わず果物の皮を剥く手を止めた

―――ーまさか本当にダンスを強行するとは。

主は涙ぐましいまでの意固地さで小さな背を向けて歩み去っていった
今、どんな言葉を掛けた所で、素直に肯くような事は無い
それを承知していれば、後を追うのは無為に思われた

さも困ったように首を傾げるが、最早手の打ち様も無く
静観を決め込むつもりで厨房へと引っ込んだのだった
不服があったとしても、互いに縛り付けられている契約からは
逃れられない
それは唯一、主と自分に共通する点だろう

「…意地を張るからですよ。」

聞こえる筈も無いが、ぼそりとそう呟き
主が聞いていたとしたら、それこそ機嫌はいつもより三割増で急降下するだろう

賭けが流れてしまった以上、予定通り一回分のデザートタイムの準備を続ける
怪我を考慮して、という訳でもないが
用意しているのは、タルト・オ・シトロン

パイ生地を寝かせる間に、プレイルームの扉の外まで様子を伺いに出向く
扉の内側から悲鳴と毒づく声が交互に聞こえてくると
セバスチャンはやれやれと溜息を落とした

「足ッ足ッ踏んでる!。」

扉の中はコメディ映画でも見ているかのような惨事
怪我した足も大丈夫だと言い張り、シエルは半ば強引にレッスンを受けていたが
捻挫の有無に関わらず、元々苦手なダンス
気乗りもしなければやる気も出ないが
あのままキャンセルしてしまったら後で執事にどんな嫌味を言われる事か
それに自身の矜持にも関わる

しかし一度リズムを間違えれば窮屈なピンヒールに足を埋めているマダムの餌食となり
今日は厄日だ、とぶつくさ呟きながら踏まれた足を撫で摩っていた

大体、体格から間違っていないか?
失礼だが、どう考えても自分とマダムでは体格差があり過ぎる
…体重差も
勿論自分が男役をこなすわけであり、一体どう受け止めろというのか
それすらもあの意地の悪い執事の差し金としか思えず毒づく

まぁまぁと妙に甲高い声を漏らし指導するマダムの手を再び取ると
彼女の腰を受け止める
…大木に纏わり付くように

「…。」

鷹揚な───それこそ、身も心も鷹揚なマダムの声に
セバスチャンは扉を開ける事をせず、ふっと苦笑した

懐中時計を確認し、再び厨房へと篭る
主の好みに合わせて甘く仕立てたレモンクリーム
香付けに洋酒を垂らし、焼き上げたパイに流し込む

「…さて、お茶の準備はこれで良いとして…。」

再び時計を見れば、マダムがお帰りになる時間も近い
調理用のエプロンを外し手袋を取替え
燕尾服を取り上げ袖を通そうとして

「…。」

ふと動きと止め、急ぎ足で厨房を出て行く
向った先は私室として与えられている部屋
自分には無用のベッドには目もくれず、クローゼットを開ける
今更主の機嫌を取るつもりもないが
指摘されてしまえば、麝香の香りは鼻について煩わしかった

※※※

しつこいようですが、シエルは女の子設定です

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