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今日「プログが見れない」という拍手コメを頂いたのですが
無事見れているでしょうか?
自分は普段は管理画面しか見ないので…
ちゃんと見れていると良いのですが。
こんな所で申し訳ないですが、拍手ありがとうございました。
こんな僻地まで足を運んでくださって…感謝です。

以下、続きです。


 



※※※

この悪魔と自分の間には契約がある
それ以上を求めず、それ以下を訴えない―――
例えばこの怪我一つにしても、奴はさして何とも思ってはいまい
命に関わる事ならばまだしも、たかが唯の捻挫
予定の時間が押している、その程度の事しか

そんな事は分かっているつもりであり、それで十分だとも思う
何故ならば、奴との関係はそれで均衡が取れているのだから…

「…さ、これで如何です?。」

セバスチャンは主の怪我をした箇所から外した場所で包帯の端を結わえ
にこりと笑って問うた

「…まぁ、これなら『歩ける』…か。」

ふ、と我に返ったように返事をしつつ
手当てが終わった足をそぅっと床へと付けてみる
熱が篭った足裏に床の冷たさが移り、心地良ささえ感じた
何気に『歩ける』という部位を強調したのは
『歩く』それ以上は無理だ、という意味を言外に含めた事に
この執事は気付いているだろうか

「それは、よう御座いました。」

それは『歩ける』事を言祝いでいるのか
それとも『歩けるならば』と脅しているのか
セバスチャンは正体不明の笑みを浮かべて、ぱんぱんと手を叩く
指先を拭った後で、再び手袋を嵌めてしまえば
そこには執事としての彼だけが残される

シエルは足の具合を確かめる為か時間稼ぎか
無意味に足をぶらぶらと振って見せた

…やはり予定は覆らないらしい

ぐぅ、と喉を鳴らした後、仕方なく重い腰を持ち上げる
片方はブーツを装着し、片方は包帯を巻いた状態
不安定な立ち方によろついていると

「…嗚呼、ステッキはお部屋でしたね。
フェンシングはここまでと致しましょう。…お手を。」

作られた執事としての仕草がシエルの目前に広がる
丁寧に腰を降り、掌を上向けた手を差し出すその姿

「―――ッ一人で、歩けるッ!!。」

そっと自分の手を取ろうとする―――白い手袋に隠された悪魔の手―――を
無視しそのままぎこちなく歩き出す
向う先はプレイルーム
すでにダンスの家庭教師は到着しているだろ

…まるでレディに向けるような紳士的な執事の行動が、今は妙に空々しく感じ
奴には見えない位置で無意識に小さく唇を噛む

「…何処へ行かれるのです?。」

不意に、ぎこちない歩みをすり抜けるようにして小さな影が動くと
よろめくような足取りの数歩分の距離を、どのようにして詰めたのかは
おそらく人の目には映るまい
扉へと向おうとする主の前には漆黒の執事の姿が在った

ただ一歩一歩に必死だったから気付かなかっただけだろうか
目の前に現れた障害、黒い蠢きに
シエルは思わず息を飲み、奴の思惑通り歩を止めてしまう

「…ッ。」
「その様な足取りで、また転ばれては困ります。」
「…ッ次はダンスだと、お前が言ったんだろう!。」

何もかもが作られた言葉
作られた笑顔

困る?
お前が困るのは、悪魔として、執事としての美学に反する時だけ
其処に、心はない―――…

「坊ちゃん。」

突然憤慨し出した主にセバスチャンは軽く首を傾げると
跪いて、す、と両腕を差し出した
抱上げよう、という意図も露骨な仕草に、主の罵声を予期してか
微笑むように上げた口角、優しげな表情すらも何処か仮面染みている

「…………。」

本来の獰猛な姿を隠した執事
シエルは広げられた腕を憎々しげに睨みつけながらも
やがて何を思ったのか、よろつく足を進めると意外な程
吸い込まれるようにその腕に収まってしまう

しかし、くっと顎を上げると執事の耳に囁くように

「―――昨夜は何処の行きずりの娼婦を抱いた…?。
お前の身体から安っぽい麝香の香がして喉が痛い。
…僕はその香が嫌いだ。覚えておけ。」

「―――坊ちゃん?。」

差し出した腕に、ほんの束の間その身を収めたかと思えば
低く囁かれる言葉は、むしろ意外なもので
セバスチャンは軽く目を見開いた

その一瞬の隙を突かれる

小さな身体はまるで透明になった執事の身体をすり抜けるようにして
その場を後にする
腕の作る輪の中には、虚空だけが唯残され
よろめく足取りはそのまま、立ち去る足音は乱れていても
決然としていた
背後の扉が開き廊下へと足を踏み出した証拠に
靴音が僅かにくぐもった音へと変化して

「…嫉妬など、貴方には似合いませんよ。」

互いに背を向け合いながらも、嘲笑うような声が響く
クス、クス…と笑みの響きさえも織り交ぜて

主を迎える為に差し出した腕は、そのままだらりと垂らされた

※※※

やきもちやきぼったん

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